3Dモデルを使ってマンガの背景を作りたくて、色々調べたのでまとめておきます。
ちなみにまだ、実際に背景の作画まではたどりついていませんが、導入部分でも結構情報量があったので記事にしておこうと思いました。
背景なんて絶対描けないから3Dモデル
マンガ家の大塚志郎さんのコミック、漫画アシスタントの日常 をツイッターで目にし、私には背景を一から手で作画するなんて一生ムリだと悟りました。
背景ってパースとか窓や水面の映り込みとか、色々考えなきゃいけないことが多いのに目立たないし、下手だと目立つのにきちんと描くとすごく時間がかかるようなのです。
私は別サイトでイラストや4コマを描いていますが、iPadの手ブレ補正を利用しても線がふるえています。
たぶん一生かかってもアナログ背景なんて描けない…。あらためてマンガ家ってすごい技術なんだなぁと思いました。
クリスタ用3D素材はlws,lwo,cs3oなど
背景用の3D素材集を購入しようと思い調べると、コレ↓がよさそうでした。すごく評判がいいし、この素材を使っているマンガも見たことがあります。
↑の素材は.lwsと.lwo形式で収録されていて、クリスタでそのまま使えるよう。
ちなみにlwsは部屋などシーンまるごとのセットで、lwoはそれぞれのモノをバラバラに動かせる形式だそう。ライトウェーブ社の独自規格。
ただ、3Dモデルのサイズを調整するには、blenderやMayaなど別のプログラムを使う必要があります。
boothに出品されている3D素材は、lws,lwo形式のものとcs3oなどのクリスタ専用の形式のものが多かったです。
cs3o形式の素材は改変が難しそうでしたが、lws,lwo形式ならblenderでサイズの調整が出来そうでした。
.fbx(unity)は動くモデル.objは動かないモデル
海外の3DモデルDLサイトでは.fbx形式の素材が多いです。boothでもfbxは見ますが、lws,lwo、クリスタ専用形式に比べれば少ないですね。
.fbxはunity専用の形式で、動かせることが特徴です。
fbxを3Dモデラ―でいじりたい場合には、Mayaなら互換性があるそうです。ただMayaを使うには会社に導入してもらうか、自分が学生にならなければ料金が高くて手が出せません。
blenderは無料ですが、.fbxの場合うまくいかないケースがあります。
一度.fbxの3Dオブジェクトをblenderにインポートしてみたのですが、fbxのインポートに対応するアドオンは入っているのに、素材自体が透明になってしまい、うまくいきませんでした。
私自身がまだblenderの操作がわかっていないのもあるのですが、色々調べるとやはり.fbxはバージョンによってはblenderでうまく使えないこともあるそう。
blender2.91.2のlws用アドオン
私がダウンロードしたのはblender2.91.2ですが、lwo用のインポーターのアドオンが入っていませんでした。
調べるとGitHubにあったので利用させてもらいました。
こちらのページのreleasesの一番上のio_scene_lwo.zipというファイルをダウンロード。
アドオンのインストール方法は、こちらのページを参考にさせていただきました。
人型の3Dモデル
続いて、Vroidやmmdなどの人型の3Dモデルをblenderにインポートする方法です。
ひとまず、mmdをblenderにインポートして、ポーズを付けるところまで出来るようになりました。
こちらに詳しい解説をしてくださっている方がいたので、その通りにやったら出来ました。↓
mmd_toolsというアドオンを使います。
ちなみにボーカロイドなどのmmdは.pmxで、Vroidは.vrmなんですね。
前に調べたら、Vroidをblenderでいじりたい場合は、一度blenderで.blenderとして保存して、それからunityで.vrmとして再エクスポートすると、VroidHubにアップロードできるのだとか。
mmdにblenderでポーズをつける
mmd用のポーズは、BowlRollに有志がよいものを上げてくれているので、そちらを利用します。
ダウンロードにパスワードが必要なので、まずニコニコ静画で調べながらパスワードを取得して、BowlRollでダウンロードします。
ポーズは.vpd形式、アニメーションは.vmd形式です。
ポーズの付け方はさきほどと同じく【Blender 2.8】MMDモデルやモーションをBlenderにインポートできるアドオン「mmd_tools」 | 3DCGモデル情報局を見ながらやっていきました。
具体的なblenderでの撮影方法
キノの旅の作画を担当されているシオミヤイルカさんが、blenderで背景を作る方法を動画で詳しく解説してくれています。
Youtubeもすごくわかりやすいのですが、出来れば書籍にして発売してくれると見返したりしやすいので助かります。
今のところ、わかったことは以上です。