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蜜の国

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モテキ書いてる久保ミツロウって天才 立体の現実を平面に描きとめようとするピカソ的マンガ家

んちゃ☆ 蜜ですー

 

結構前の作品ですが、映画やドラマにもなった「モテキ」。遅ればせながら、先日マンガ読んでみました。なにこれ、すごい!!久保先生って、すごい!!!

 

モテキ(1)

モテキ(1)

 

 一応ストーリー知らない人のために紹介しておくと、年齢=彼女いない歴の主人公フジくん(29才)が、ある日突然女性にモテはじめるって話です。

モテキ、すげえ!!

このマンガのすごいところは、

・女性である作者が体験した恋愛を、男女逆転した形でマンガにしている。

 

・すべてのキャラクターを、妄想や、知り合いと自分の実体験を寄せ集めて作ったらしい。なのに読んでみると、一人ひとりのキャラクターが現実の人間よりリアルさを帯びて浮かび上がってくる。

 

・それゆえ多くの矛盾をはらんでおり、今にも物語として破綻しそうな危うさを感じさせつつも、不思議とキャラクターそれぞれの一貫した心の流れが読者に伝わるように描かれている。素晴らしい手腕!!

  

最近見ないまれに見る実験的な作品であり、蜜はピカソの美人画を思い出した。

 

ピカソ NBS-J (タッシェン・ニューベーシックアートシリーズ)

 

ピカソって、立体である女性の顔を平面に写し取ろうとした人じゃないですか。横顔と正面から見た顔、一緒に描いてみたり。不可能ですよね、普通に考えたら。

 

それと同じで、他人から見た体験と、自分から見た体験は同時に理解できないもののはずです。同じ体験してても、見てる人が違ったらまったく別の体験です。でもそれをあえてやろうとしてる。今流れてる時間の中にも、あの子の人生があって、あんな体験してこんな体験してって、別の時間を生きてる。

 

もちろん小説家でもマンガ家でも、みんな物語を作る人はその不可能な作業をなんとか実現しようと頑張るんだと思うんですよ。でも、久保さんはちょっと違う。他者の目が強い。普通、どうしても物語っていうのは、たった一人の主人公からの目線で語られてしまう。

 

モテキはなんか違うんです。確かに主人公はフジくん一人なんだけど、鏡の中の自分を俯瞰するような客観性と、あきらかな他者の目が入り混じった奇怪な空間が展開される。うん、女性作家なんやなー 

 

リアルを生きる複数の人間の目線や体験を、凝縮してひとつの物語に詰め込んで作り出された「超リアル次元」を感じました。

夏樹が自分にそっくりで、わかりすぎて号泣した

フジくんの運命の女(ファム・ファタル)、小宮山夏樹。蜜は彼女の気持ちがわかりすぎて、読んだあと一日考えた末、カタルシスを感じて号泣した。すっごいよくわかるよ、夏樹ちゃん!!↓

モテキ(4)

 

蜜は林田さんと夏樹ちゃん、あと桜子さんの気持ちがよくわかった。そしてモテキのレビュー読んでみて、「小悪魔夏樹、全然理解できない」って声が多くて唖然とした。作者でさえ、夏樹ちゃんのこと完全に他者だって言っていた。

 

でも男の人は、どんなこと考えてるかわかるような女の子とは好きじゃないのかなって思うんだよね。(中略)

振り回されたいタイプはああいうの(小宮山夏樹)好きだと思うんだよね。最近はもう私も体力的に疲れてきて、駆け引きとかヤだなって思ったりするの。

 (引用:女子をこじらせて (幻冬舎文庫)巻末の対談より)

いやいやいや、夏樹ちゃんがどうしてそうなったのか、背景まですっっっごく上手に描けてましたよ!!久保先生!!!蜜、夏樹ちゃんがなに考えてるか、エピソード通じてすごいよくわかったよ!!一貫してたし、ちゃんと蜜共感できた。それに夏樹ちゃん全然駆け引きしてないよ、フジくんとすごいすれ違ってるだけだよ!! 

 

蜜が感動するようなすごいいいストーリー描けてんのに、描いてる本人、こんなこと言っちゃってんの?クソモテする女の心、すごい描き出せてたよ?

 

あとこっちでも↓

(略)草食男子に「あなたたちこういう女(小宮山夏樹)好きなんでしょ?でもこういう女はいろいろ難しいんだぞ」っていう視点が一番描きやすかったから『モテキ』を描いてるんですよね。

(引用:モテキ(4.5) (イブニングKC)

 

あー、そうなの?!完全に悪女扱い?でもよく描けてたよ!?こんだけ人を観察する眼あるのに、このタイプの女性の心情に限っては全然理解出来ないってすごいな!ほんとに、見てきた現実をコラージュして作ったキャラなんだな、小宮山夏樹!

 

あのねー、蜜は別にヤ〇マンでも美人でもないし結婚もしてるけど、夏樹ちゃんの気持ちや行動、言動すっごくよくわかったよ。彼女、傷ついた子供なんだよ。かわいそうだけど、恋愛する状態にない人なんだよね。でも不運?が重なって、クソモテしてんの。

 

フジくんは誰かに愛されれば、心の穴が埋まるって思ってるかも知れない。でもそうじゃないんだよ、モテても愛されても、カンタンに心の穴は埋まらないんだよって、川を渡った側の人間、夏樹ちゃんは体現してるんだよ。すっごくリアルにね。

 

小宮山夏樹は悪女、持てる側の人間、うらやましいって下から仰ぎ見たような構図は、実は真逆にも見ることが出来る。久保さんが幸せな子供時代送った人、つまり持てる側の人間だからわかんないのかも知れないけど、豊かなのはこじれてる側(モテないって言ってるほう)って見方も出来るんだよ。

 

今回はその点について、じっくり深めていきたいと思う。蜜のために。

前置き終わりー

はい、次回からは「クソモテ小悪魔夏樹ちゃん」の心の中を、解説したいと思いまーす♡

 

以上、蜜でした☆ バイちゃ☆

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