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蜜の国

蜜のメインブログです。オトナ向けの記事はサブブログ「蜜の罪」へどうぞ。



他人のために流す涙は人の悲しみを癒す力がある

人間関係

恥ずかしい話ですが蜜は仕事中にしょっちゅう泣いています

先月は2回、仕事中人前で号泣した

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【丹尼斯®】

本当に恥ずかしいですね。昔から蜜は涙もろいのです。うちではニュース番組は禁忌です。結婚当初は普通に朝晩見ていました。でも今は見ない。夫が経済番組(WBS)やカンブリア宮殿、ガイアの夜明けとかを録画しててくれて、時事はご飯食べながらそれ見て知ります。普通の情報番組だと、悲しいニュースが流れるたびに蜜が泣くからです。

 

まあ家ではそれでもいいんです。「なぜそこで泣く?涙のハードル低すぎやしねえか」ってひくのは夫と息子たちだけだし。てか泣く蜜を見て、みんなでせせら笑っています。(ひでえ…)

 

問題は仕事中です。「私はプロ私はプロ私はプロ…今は仕事中でお客様は他人で全然関係ない人…」頭の中で何度も念じながら接客します。

 

でもダメなんですね。しばしば涙腺が決壊します。先月だけでも2回。蜜はこんな自分が嫌いなのです。弱々しくて感情的で、女々しくてプロとしてなってないと思われそう。

 

でもお客様は蜜が泣くと喜びます。泣いてるにも関わらず、ごひいきにしてくださる方はどんどん増えていく。もちろん喜ばせたくて泣いてなんかない。出来る限り泣きたくないのです。蜜の感情は道具じゃない。絶対に心を売ったりしないのです。

6年間の看病の末、奥様を亡くされたお客さまの話

料亭の個室で接待はじまる

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先月、80代の男性を筆頭とするお客さまの団体を接待しました。ご家族もご一緒に料亭の個室に入った。なんでもその80歳のおじいさんは1月に奥様を亡くされたばかりだとか。

 

なごやかな雰囲気のお接待の席で、おじいさんは一人静かに焼酎を飲んでらっしゃいました。が、ふいにその先月亡くされた奥様のお話を始められました。

 

長い闘病生活、亡くなられたときの看護師さんとのあたたかなやり取り、ご夫婦が若い頃にされた他愛無いケンカ… ご夫婦が過ごされた長い年月の重さがじんわり蜜の胸に伝わってきました。でもここまでは大丈夫。これくらいじゃまだ泣かない。それくらいの理性はある。

「一人足りない…」蜜の心におじいさんの喪失感が入ってくる

しかしその個室に入った瞬間から、気になることがあるのです。「なんか、一人足りなくない?」そんな気持ちがしてしょうがないのです。「蜜の右手のほうにもう一人いるはずなんだけど、いない… あれ、でもちゃんと全員人数いるじゃんね」ってなる。

 

蜜ははっとしました。これはおじいさんの感情なのです。蜜のじゃない。蜜の心の中に、おじいさんの感情が入ってきてしまってる!!!おじいさんが今まさに味わっている喪失感、奥様がいらっしゃらないむなしさ。「なぜ?家内はここにいるはずなのに…なぜいないんだ?」繰り返されるおじいさんの心の問いを、蜜は一緒に感じてしまっていたのです!!!

 

そのことに気付いた蜜は、そっとおじいさんに告げました。「お客様のお気持ちが私に伝わってしまって…いないんです。誰か一人、お客様の右手側に。いないのですね。」おじいさんははっとした顔をされ、目をじわっと潤ませました。それを見て蜜は涙腺が決壊。

そしてみんな泣いた

おじいさんは畳み掛けるように思い出を語り続けます。蜜は「(泣いてしまって)すいません、すいません」と言いつつ、もう顔面ぐちゃぐちゃ。同席なさってた娘さん二人。一人は髪で涙を隠し、一人は鼻をすすってる。なごやかだった雰囲気は、いっぺんにしっぽりしてしまった。

 

蜜は何度も泣き止もうとするけれど、そのたびにおじいさんが渾身の思い出話を投入してくる(半分ふざけている。老人の余裕)ので、涙と鼻水が止まらない。結局「もうやめてください!」と蜜がご老人をいさめて、ようやくみんな泣き止んだ。みなさんそのやり取りに、なぜか笑っていた。

そして蜜はまた新規のお客さんをわが社にもたらした

おじいさんは「今日はなんてありがたい日だったんだ。美人と話せてよかった!」とか「今後とも是非懇意にしていただきたい。あなたの会社のファンなのです。お父上も素晴らしい方ですね!大ファンです。」と大変お喜びになってお帰りになられました。

 

同席していたみなさまが、出会ったときより親しげな瞳で蜜を見つめていたのが印象的でした。カタルシス…そんな言葉が頭をよぎりました。まあ、金の話をしちゃうとその商談は大成功だったのです。(汚い蜜!)新規のお客さんをまたしてもゲットです。

20年前に娘さんを亡くされたお客様の話

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古くからお付き合いのあるS様のお宅にうかがった

以前うちでお買い上げいただいた製品のメンテナンスや、お渡ししたいプレゼントもあったのでS様邸にお邪魔しました。先月の話です。50代後半くらいのご夫婦。お二人ともおそろいで対応してくださいました。

 

こちらから勝手にお邪魔しましたのに、お茶と和菓子を出していただきました。席について遠慮なく食べていたとき。ふと気になる波動?を前方から感じた。たぶん発信源は斜め向かいに座ってるご主人。

 

すっごく優しくて、あたたかくて、切ない視線。「申し訳ない…」そんな言葉が蜜の頭に響きました。(テレパスじゃないから!電波じゃないから!表情や視線から読み取れるの!)

ずっと昔に亡くなられた娘さんの成長した姿を、蜜に重ねてるんだ…

蜜ははっとしました。もう10年前から知っていたことなのですが、実はこの娘さんは自殺なさったのです。成人式を迎えてまもなくのことだったそうです。そういえばS様邸は、門を通ったときからにおい立つような独特の雰囲気に満ちていました。美しく咲き誇っては散る白い木蓮が語りかけます。「この花びらはレクイエム、これはあの子へのお供えなのよ。」

 

このご主人は今目の前にいる蜜に、娘さんの姿を重ねていたのです!そして今でも謝っている。「ごめんね、ごめんね。何か悩んでたのに気付いてやれなくてごめんな。足りないお父さんでごめんな。でもお父さん、今でも何でお前がそんなことしちゃったのか、わかってやれないんだよ。わかんなくてごめんな…ごめんな…」ご主人の優しくて悲しい瞳が、蜜にそう語りかけているのが伝わってしまいました。

 

またしても蜜の涙腺は決壊!もうじゃーって感じで涙ぼうだ。到着してからたいして言葉も交わしてないのに、突然泣き出した蜜。なのにご夫婦はうろたえません。蜜が今何を感じ取ったのか、不思議なことに二人ともわかっているのです。

言葉に出さなくても

でもこれは言葉に出してはいけません。みんなわかってるけど、絶対口に出しません。涙は花粉のせいにします。ホルモンのせいにします。だって事実は悲しすぎます。蜜の心はこれ以上のことには耐え切れそうにありません。感情が高まりすぎて、きっとちびってしまう。

 

「すみません。お仕事でお邪魔していますのに、泣くなんてプロとして失格なのです。本当にごめんなさい」もうえんえん子供みたいに泣いてしまった。お二人は静かに優しくなだめてくださる。その時ふと見上げたご主人の瞳の美しかったこと!!

 

とても澄んで静かな感情を湛えた目に変わっていました。蜜はそそくさと席をたち、帰ることにしました。お二人とも深々と頭をさげられました。二人は微笑んで立っていました。喜びと感動と雨のような何かが、部屋を包んでいました。そのことに触れなくても、蜜たちはそのときその部屋で心が通じ合っていたのです。

心が空っぽだと他人の感情が入ってくる

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心が空っぽだと、いともカンタンに他人の心が入ってくる。その人が自分でも気付いていない無意識の感情さえ、受け取ってしまう。そしていったん受け取ると、なぜか相手に伝わるのです。

 

意識してない人が多いですが、人は普段から無意識のうちに言葉を使わないコミュニケーションをとっています。視線や表情、間のとりかた、相手との物理的な距離…。ファッションや持ち物なんかが発するメッセージも、広い意味では言語外コミュニケーションの一種といえます。

 

実はこの言語外コミュニケーションこそ、言葉なんかより深い心の交流をもたらすのです。愛に言葉はいらない。その言葉通り他人との間に深い愛情を育むには、相手の真意を受け取る心の感度の高さが必要です。それと同時に自分のしぐさや外見が示す無意識のメッセージに、より敏感に気遣わなければなりません。

相手の心を映し出す鏡になってあげる

自分が人の鏡になって、相手の心を映してあげる。これはある種、究極の愛の表現です。思いやりや優しさといった、恣意的なものとはちょっと違う。意識してやってないからです。もっと空っぽで澄んでいて、誘導されるがままに行動しているからです。

 

泣いてても不思議と疲れません。自分の感情じゃないからです。まるで自分の中に突然雨でも降ったかのように、不思議なほどストレスを感じません。むしろ何か洗われたみたいに、涙の後はスッキリ晴れやかです。

 

ただただひたむきに透明で、相手の心を映してしまう。このことは人を癒し、感動させる力があるようです。人のために何かしてあげることは大事なことですが、もっと大事なのは相手の心を受け止めてあげることです。

 

人は誰でも自分が一番好きです。自分のことをいつまでも見つめていたい。自分のことをもっと知りたい。でも自分で自分のことは分かりません。何年生きてもどこに行っても、心を映す鏡は売ってないからです。

本当は誰だって魔法の鏡になれるんだけど

 

ハンドミラー プラチナシルバー ML533-88

他人の心を映すことは特別な能力ではありませんが、実際に出来る人はあまりいません。心の中が自意識や欲望、不安や恐れでいっぱいだから、他人の心の入るスペースがないからです。優しいとか性格がいいといった問題ではなくて、ただ単に心にからっぽな空間があるかないかということです。

 

自分の心を映して見せてくれる人というのは、大変珍しいので大切にされます。ある人にとっては女神との遭遇です。ある人はとうとう理想の女性に出会えたと思うでしょう。本当は理想の人とは自分の中にあるのです。それを美しく反射して見せてくれる存在に、人は愛されてると感じて安心し、同時に強く心惹かれるのです。

愛の本質 魅力の本質

多くの人が魅力とは発するものだと勘違いします。確かに肉体の魅力、明るい雰囲気など発せられる魅力もある。だけど一番大事なのは、人を受け止める力だと思います。それが愛の本質であり、魅力の本質だと思うのです。

 

今日も長い読書、お疲れ様でした。お目目がしょぼしょぼ疲れたでしょう?よく頑張って読みきりましたね!

 

ではまたいずれ

 

蜜でした

 

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